2006年12月25日(月曜日)

レポート【JMRCA1/10th電動ツーリングカー全日本選手権エキスパートクラス】

カテゴリー: - T2K @ 21時16分20秒

【JMRCA1/10th電動ツーリングカー全日本選手権エキスパートクラス】
2006年11月17日(金)?19日(日)


上位3名 広坂(中央)、原篤志 選手(左)、足立伸之介 選手(右)

2006年度のツーリングカー全日本選手権の舞台は、数々の名レースが繰り広げられてきた「谷田部アリーナ インドアオンロードコース」で行われました。全国の予選を勝ち抜いてきた選手と、JMRCAが参加を認めた海外選手の、計86名で行われました。
世界初の4セル5分レースという新しいルールを採用したことと、今年のメインイベントであること、歴代の世界チャンピオンが全員参戦してきたことなどもあり、谷田部アリーナの観客席は超満員でした。
昨年度は善戦したものの、今一歩のところで優勝を逃しているため、今年は何とか巻き返したいとの強い気持ちを持っていたため、チーム全体の雰囲気は常に気の引き締まった状態でしたが、レースの最中にも関わらずゲーム大会をして、時には笑える雰囲気作りをしてくれるメンバーもいたりと、余裕を持たせてもらえる場面もあり、常にリラックスしながら参戦することが出来ました。

特に予選で3番グリッドに残った、若干13歳の松倉直人君の成長ぶりには、本当に驚きました。更に木村心哉君、横山武君、ビリーイーストン君も決勝に進出してくれ、昨年の2台しか残れなかった時と比べると、とても心強い状態で決勝に望めました。

決勝では予想通り、原篤志選手とのバトルから始まりました。1回目で0.8秒差で競り勝ち、これで一気に流れはヨコモサイドに来ました。2回目では、前半で原選手が後退したため、ほぼ優勝を手に入れた状態で5分のコールまで走り続け、5分のコールで優勝かと思いきや、コールの際、何とゴールラインを超えていたのです。しかも2台が。すなわちもう一周走ってゴールラインを通過しなければなりません。その2台目が松倉直人君でした。バッテリーは、5分ぎりぎりの設定で走っているため、もう一周走るとなると、スピードがかなりダウンします。2台の最終ラップは、人間が足で走った方が速いくらいにまでスピードが落ちました。そして最終コーナーの手前でトップに立った松倉君がトップゴールしたのです。
観衆からは大きな歓声が上がり、本人も大喜びでした。

これで俄然レースの展開が面白くなったわけですが、優勝の可能性はトップフィニッシュを決めている広坂、松倉に加え、原選手にも出てきたわけです。

3回目の勝負のスタート前、それは昨年の全日本を思い出させるかのような光景でした。原選手との勝負、そして雨。そうなのです、何と雨がコース上に2?3ヶ所したたり落ちてきていたのです。松倉君は2回も3回も僕に「雨が落ちているコーナーに気をつけてください!」、とそのポイントを教えてくれていたのだが…。

運命のスタート直後、松倉選手が後退し、すぐさま広坂、原の一騎打ちとなる。「原君との5分は長いな?」と思った瞬間マシンが大きくラインを外す。雨でタイヤが滑ったのです。「まずい!」と原選手のマシンを視界に入れると、彼のマシンも同じようにラインを外した。それは松倉君に警告されていたコーナーだった。2台のマシンが同じように滑る中、原選手との間隔はほぼ一定のままで周回を重ねた。
そこで脳裏を駆け巡ったのは「5分でゴールラインを超えるのか超えないのか?」ということ。メカニックの海野氏は真下にいる、聞けばその場で返答が得られることはわかっていたのだが、どうしても声を出すことが出来なかった。何と聞けばいいのかが瞬時に出てこなかったのです。
聞きたかった理由は、ラインを超えないのであれば更にペースを上げられ、超えるのであればペースをキープしなければならなかったためでした。幸いにも路面状況が悪かったために、ペースが遅いとの推測のもと、ペースを上げる、原選手は最後の追い上げを開始するが、1秒のアドバンテージを保ったまま、ゴールラインの手前で5分のコール!トップでチェッカーを切ることが出来た。

お陰さまで、予選、決勝共に1位となり、全日本選手権優勝連続記録を20年にすることが出来ました。


チームヨコモの関係者。お疲れ様でした。ありがとうございました。そしておめでとうございます!

【予選結果】
1位 広坂正美 20L.5.14.352 / ヨコモ
2位 原篤志 20L.5.18.361 / HB
3位 松倉直人 20L.5.19.533 / ヨコモ
4位 足立伸之介 19L.5.02.432 / 京商
5位 松崎隼人 19L.5.02.789 / HB
6位 木村心哉 19L.5.03.318 / ヨコモ
7位 横山武 19L.5.03.863 / ヨコモ
8位 吉岡大輔 19L.5.04.284 / HB
9位 小柳津将之 19L.5.04.564 / HB
10位 ビリーイーストン 19L.5.04.702 / ヨコモ

【決勝結果】
1位 広坂正美 10/9/10 (BEST 2 Round 20p)
2位 原篤志 9/8/9(18p)
3位 足立伸之介 6/7/8(15p)
4位 松崎隼人 8/3/7(15p)
5位 松倉直人 4/10/2(14p)
6位 木村心哉 7/6/1(13p)
7位 小柳津将之 2/5/5(10p)
8位 横山武 3/4/6(10p)
9位 吉岡大輔 5/1/4(9p)
10位 ビリーイーストン 1/2/3(5p)


広坂正美仕様 ヨコモ BDM


松倉直人仕様 ヨコモ BDM


木村心哉仕様 ヨコモ SD


横山武仕様 ヨコモ BDM


ビリーイーストン仕様 ヨコモ BDM


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